取り扱い製品・工法

PC鋼棒による縦締め連結工法

●概要

縦締め連結工法は、製品間に反発弾性に富んだゴム材を配置し、製品長さ方向に設けたシース孔に縦締めPC鋼棒を通して緊張定着することにより、函軸方向に圧縮力を加えてゴム材を圧縮し製品同士の緊結一体化を図る工法です。

●特長

(1) 連続性
PC鋼棒によって強固に一体化されているので地震時や不同沈下が起こっても、連続性が保持され、製品のズレもありません。
(2) 可とう性、伸縮性
縦締めPC鋼棒により圧縮力を加え、ゴム材を圧縮して製品同士を緊結していますので、この反発弾性に富んだゴム材が屈曲性能、たわみ性能、伸縮性能等を有する可とう性に優れた柔構造となります。
(3) 水密性
製品間には反発弾性に富んだゴム材を配置し、圧縮力で圧縮することにより、優れた水密性を発揮します。
図:PC鋼棒による縦締め連結工法

●土木工事積算基準

ボックスカルバート据付歩掛区分

表-1 ボックスカルバートの歩掛区分

ボックスカルバート据付歩掛

表-2 ボックスカルバートの据付歩掛

(注)

  1. 凡例
    上段PC鋼材を使用しない場合(ボックスカルバートの据付)
    下段( ) 書きPC鋼材による縦連結の場合(ボックスカルバートの裾付+PC鋼材による縦締め)
  2. 本歩掛で対象としている製品は、1ブロックを1部材で構成するボックスカルバートである。
  3. 歩掛は、運搬距離30m程度までの小運搬を含むものであり、床掘、埋戻し、残土処理は含まない。
  4. 内空断面が台形タイプの場合やインバート形状の場合の内空高、内空幅は最大値とする。
  5. ラフテレーンクレーンは賃料とし、据付重機は選定表による。
  6. PC鋼材、定着金具は、別途必要量を計上する。
  7. 縦締め歩掛は、直線部にのみ適用する。
  8. 雑工種、諸雑費は、労務費とラフテレーンクレーン運転費の合計額に上表の率を乗じた金額を計上する。
    ただし、諸雑費として計上する金額は、上限値とする。なお、雑工種及び諸雑費に含まれる内容は次のとおりである。
    [雑工種(基礎砕石)]敷設・転圧労務、材料投入・締固め機械運転経費、砕石等材料費
    [雑エ種(均しコンクリート)]打設・養生・型枠製作・設置・撤去労務、電力に関する経費、シュート・ホッパ・バイブレータ損料、コンクリート、養生材、均し型枠材料費
    [諸雑費] レバーブロック・油圧ジャッキ(ポンプ含む) ・グラウトポンプ・ミキサーの損料、敷モルタル・目地モルタル・グラウト材等の材料費
  9. 基礎砕石の敷均し厚は、20cm以下を標準としており、これにより難い場合は別途計上する。
  10. 雑工種における材料は、種別・規格に関わらず適用できる。
  11. 本歩掛には、均しコンクリート型枠施工時の剥離材塗布及びケレン作業を含む。